異聞録『アルデルガアの騎士』

  • ボス : 闇魔神『エゼスト』 真神『無』
  • 時期 : DI時代
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 都市国家アルバントスやその周辺のダンジョンを探求していく本編を超えて、遠い異国や過去にあった事件を体験する事が出来る、それが異聞録である。異聞録には2種あり、DI時代にアルデルガア帝国で起こっていた不可解な事件を体験出来る『アルデルガアの騎士』と、古代王朝のネーレイド王と暗黒神『イーズル』とのやり取りが客観的に体験出来たと思われる『狂王の宴』である。しかし後者は結局日の目を見る事なく、歴史の闇に葬られた。本項では『アルデルガアの騎士』について紹介する。

-DI時代-
 この時代、各国へ進攻し世界帝国へと急成長していたアルデルガアに、反感の眼差しを向ける者は少なくなかった。帝国領の各地では毎日のように反乱が起き、帝国軍と反乱軍の争いは長きに渡って継続していた。そして今回もいつもどおりに反乱軍の鎮圧に出向いた討伐隊。だがそれは、これから起こる奇妙な事件の始まりだったのだ。
 数日、数週間、数ヶ月たっても、その討伐隊が任務を終えて帰ってくることはなかった。不思議に思った帝国は調査隊を結成し、彼らの捜査へ出向かせた(プレイヤーは、この調査隊の隊長となって行動していく)。目的地へ着いた調査隊。そこは反乱勢力が拠点としていた要塞であった。しかしどうにも人の気配がなく、辺りは静まり返っている。隊長は、要塞の内部に侵入する事を決意した。
 調査隊が地下通路をとおって要塞内部へ侵入を果たすと、そこは外と同じく静粛に包まれていた。人の気配が、まるで無いのだ。慎重に内部を探索していくと、彼らはあるモノを発見した。討伐隊員たちの死体である。それも、何人も何人も大勢の死体が転がっているのだ。そうこうしている内に、彼らに第二の恐怖が襲いかかった。魔物が潜んでいたのである。それも大勢の、そして見たこともない異形の魔物たちが牙を向けたのだ。このとき隊長は、調査隊は、この死体の山の意味を理解した。討伐隊はこの魔物たちに殺されたのだと。彼らは逃げるように要塞の一室へ駆け込み、扉を閉めて一息ついた。だが、彼らが逃げ込んだその部屋も、血の流れた跡が痛々しく残っていた。そこはオフィスのような部屋で、どうやら反乱勢力の指導者の部屋だったようだが、調査隊は机の上に何かがあるのに気付いた。それは殺された討伐隊の司令の日誌だったのである。日誌には討伐隊が反乱勢力を鎮圧している状況がこと細かく記されていた。ページをめくっていき新しい記録に目をとおすと、そこには驚愕の真実が記されていた。討伐隊が反乱勢力を全滅させこの施設を後にしようとしたとき、突然見たこともない魔物たちが施設の内部から溢れ出してきたのいうのだ。そして日誌の最後には次のような怪文が記されていた。「謎の老人の不気味な声が聞こえてくる・・・」。

 調査隊は、突然現れたという魔物たちの真相を調べることにした。司令の日誌によって2階の存在を知り、階段を登り暗号のかかった扉の謎に挑み、彼らはようやく2階へ足を踏み入れた。いくつもの部屋に別れていたが、中には強靭な部類に入る魔物オーガ族が幽閉されている牢もあった。他の魔物たちのように放されていない所を見ると、何か違和感を感じる。調査隊が注意深く辺りを警戒し奥の部屋へ進んでいくと・・・。
 そこに待ち構えていたのは、骸骨の姿をした化け物だった。その者の名はエゼスト。日誌に記された謎の老人の正体と思われる存在。下卑た笑い声と共に調査隊へ襲いかかったエゼストであったが、隊長は力の限りを振り絞り、この闇魔神を倒すことに成功した。だが、それで終わりではなかった。エゼストは最後の力を振り絞り、真神『無』という異形の魔神を召喚したのだ。(
例えるならハーゴンとシドーの関係
 異形の魔神を倒し、やっと一段落ついた調査隊。部屋の中を見回してみると、何やら研究室のようであった。恐らく要塞内部を徘徊していた魔物たちは、彼が召喚したものであると思われる。そしてオーガ族を多数捕らえていたところからすと、何らかの実験に使っていたのではないだろうか。
 物語は、アルバントスだけで進んでいるのではない。世界でも様々な怪事件が起こっており、そこには常に暗黒の勢力の眼差しが向けられている。これは、遥か彼方の異国で起こった、一つの奇妙な物語である。
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