古の城
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![]() 古の城は人里離れた場所にたたずむ、不気味な廃城である。今では魔界から来た魔族が静かに息を潜めるようになってしまったが、かつては古代王国の王城であったのだ。 -古代期- 数えるのも困難な程の昔、この地に栄華を極めた王国があった。だがある頃、時の権力者ネーレイド王が自己の欲望のために、闇の塔に君臨する暗黒神と契約を交わそうと画策した。これに怒った暗黒神により、王国は一夜にして滅び去った。そのとき、王の子息であるミレネ姫は王城と城内にいた騎士団と共に氷の封印をかけられ、永遠の時を苦しむ事となってしまった。 -DI時代- 数百年が経ち、新たな入植者によって都市アルバントスが形成され、もはや王国時代のなごりが失せてしまっても、古代の王城は氷づけのままだった。暗黒神によって施された呪いは、暗黒神が滅びぬ限り解けないのだ。城では、かつてのミレネ姫が亡霊女王として君臨し、彼女と共に呪われた亡霊騎士団も、永遠の苦しみの中に閉じ込められていた。古代王朝の伝説を知り、多くの冒険者が「氷城」へと乗り込んでいったが、呪いによって強靭な力を手にした彼ら。そう易々とは敵う相手ではなかったのだ。探索へやって来る冒険者たちをことごとく蹴散らしながらも、愛する父と兄を失った彼女には生きる気力もないのに、永遠を生きなければならない呪われた体。ミレネは自らに嘆き、訪れる冒険者たちに常にこう呟いていた。「どうか私を殺して・・・。」 -FW時代- DI時代末期、暗黒神が封印された為か、城は氷の封印が解け、亡霊騎士団は数百年に及ぶ呪いから開放されていた。だが不思議な事に、ミレネの封印だけは解かれず、城内から出る事が出来なかった。やがてFW時代となって暗黒神が甦ると、この廃城に再び進撃を画策し始めた。だが、奇跡が起きた。暗黒神の復活を察知した亡霊騎士団が、あの世から舞い戻ってきたのだ。彼らは忘れてはいなかったのだ。かつての栄華と王国を守る責務を、ミレネを守る意思を、そして暗黒神に対する恨みを。 だがいかに騎士団が甦ったところで、暗黒神に敵うわけがない。しかしこの時、恐らく暗黒神でさえ予想だにしなかった事態が発生した。「魔界」より突如出現した魔族たちが、廃城を占拠してしまったのだ。そして彼らを統率するデアデビルの力により、亡霊騎士団は本来の使命を忘れ、邪悪な意思に取り憑かれていった。このハプニングの前に、暗黒神はついに廃城を従える事は叶わなかった。廃城が魔界へ通じているとの噂から、デアデビルは魔界からやって来た上級の魔物なのだと思われる。そして暗黒神と魔界勢力の対立を見ると、彼らは似て非なる存在だと言えよう。 -現代- かつての王城は今もなお存在し続け「古の城」と呼ばれるに至った。デアデビルは滅んだが、他の魔族や邪悪な意思に取り憑かれた亡霊騎士団、亡霊将軍は現代でも勢力を維持している。最近判明した事実としては、暗黒神が一度封印された時に、ミレネが成仏していなかった事が挙げられる。暗黒神がなぜネーレイドやダーク、亡霊騎士団と違い、彼女だけに強力な呪いを施していたのだろうか。それは古代期におけるネーレイド王と暗黒神の契約に関係していると思われる。ネーレイドは自己の欲望から不老不死の力を授かろうと、自らの娘を暗黒神に差し出していたのだ。欲に満ちたネーレイドの身勝手な申し出に激怒した暗黒神は、王国を滅ぼしたのだ。(闇の塔の項を参照) 暗黒神は、彼女を哀れんだのだろうか。自身の伴侶として、永遠を共にしようと思ったのだろうか。いずれにせよ暗黒神がミレネだけを特別視し、自らが倒れた際にも解けない強力な封印を施していた事は事実だ。そして暗黒神が二度の封印を迎えたとき、彼女の行方はついに見失われた。 |
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